帰りの車で子供達は身を投げ出して眠った。山道ばかりを通って家を目指す途中で、北アルプスが何時もと違う角度の顔を見せた。
久しぶりに充実した一日を過ごせたと穏やかな気持ちである。
明るいうちに家につき、お風呂場で弟の髪を切った。右と左にそれぞれハサミとクシを持った父さんと母さんがいて、どんどん切り進む。細かい毛が裸の体に落ちると
「いたい いたいチクチクする。」と弟が暴れ出す。
すると湯船に潜む姉の出番である。
手桶に湯を一杯汲むとザンブと弟の体にかける。その間も父と母の手は休まず刈り上げ続ける。この繰り返し、3人がかりで弟は夏の髪型に変身。
そして皆で一気に風呂に入る。ますます充実。皆の脱いだ洗濯物も一気に洗濯。そして夕ご飯の用意と凄いテンションで仕事をこなして行く。充実の一日にますます磨きのかかる思い。ここまでは完璧だった。
皆が外にでて夕方のひとときを楽しんでいる間も母は働き続け、7時半のNHKの動物シリーズ「カムチャツカのひぐま」をめざしてひたすらがんばった。
そのとき玄関のドアがあいた。情けない顔をして立っている娘の姿を見た時、怒りが炸裂!! 水色の運動靴は
ドブ色に染まり、着替えたばかりの服もびしょびしょ。
オタマジャクシを獲っていてハマったそうだ。料理を中断しての運動靴の洗濯、お風呂の入り直し、服の水洗い、凄いテンションに引火、大爆発を起こしてしまいました。
泣きじゃくった娘でしたが、ぐったりとする母を横目に、さっさと立ち直り、着々と身支度を整え、「カムチャツカのひぐま」の時にはご機嫌でテレビの前にいたのには、あきれました。
次の朝、弟が「よる、きょうりゅが5人くるまにのってきた。2人2階にきた。あんがいかわいかった。」と言う。夢とは思っていないらしい。
これにおおうけした姉は機嫌良く出かけて行きました。
私は何だか疲れた気分の月曜日。もう少し母親らしく対処しパワーの温存に努めるべきと反省することしばしば。
( by Yoshiko )