小川村シリーズ2   秋の散歩
 
 
 
 先日、朝食を食べているとワイワイとデイパックを負った人々が、神社の坂道を登って行くのが見えた。
明らかに街からやって来た服装をしている。秋の里山を探索に来るツアーか何からしかった。お金を払ってまで私たちの近所を歩きにくる人が居るという驚きと共に、慣れてしまったこの景色も新鮮に見え子供達を連れて歩き始た。
 
 弟はまだ3歳、あまり遠くには行けない。そこで、近くへ行くのに遠回り。2万5千分の1の地図も広げてみた。いつもと違う道、色とりどりの山、遠くに見える白い北アルプス、青い空、赤いモミジも黄色いイチョウの葉っぱも拾っては袋に入れ、気分揚々、子供も小走り。ところが突然目の前に看板。「クマに注意」カラーのクマの写真付。.......
「だいじょうぶ。すぐにお家ばっかりの道に抜けるから。」と進むものの、道の両側が林になり日陰になる。
「クマ鈴持ってくれば良かったね。」の一言に、子供の笑顔が消えた。
「大丈夫だってば。こういう時は歌を歌おう。クマさんだって、人間に会いたくはないんだから。さあ ♪ある日 森の中 クマさんに 出会った...」両手に繋いだ子供達の手に
ぎゅーっと力が入った。
ついに「こわいよー」と弟が言うと、3人で走る様に民家へ続く道へ逃げ込んだ。今年、村では近くにも沢山クマがでている。
 スリリングな散歩に満足した弟は昼寝をし、私は姉と一緒に収穫物の絵手紙を書いた。
 さとやまの あきのさんぽに あせをかき    
                                                    ( by Yoshiko)
 
 
 
 
ヒメジオン日誌
2006年11月16日木曜日