我が家の目下の構想はカナディアンカヌーを入手する事。それは、自営業を営む多忙な夫の望む休日の過ごし方であり、3年生になった娘との残り少ない家族活動にと、
家族の会話の中に浮上していた。
先日、豊科にオープンしたばかりのモンベルショップにリサーチに行ってみた。
まさに購入予定のカヌーが展示してあった。実物は想像以上に大きく、2人で両端を持ち上げるとかなり重たかった。これを我家の車の屋根に載せるのだ。
とりあえず固定用のバーを購入して出直そうとその日は戻る。
「安い物ではない。いったい1時間いくらで貸し出されているんだろう。何回乗れば元は取れるのかな?」
と、原点に戻る私の発言に
「いつかまた売ればいいからカヌーはあっていい。」
というのが父さんの意見だ。とりえず帰り道、湖のレンタルショップでレンタル料を見て行こうということになった。そこに着いた時、弟の突然の発言。
「うんちがしたい。」ゴールデンウィーク前の閑散とした湖の公衆トイレのドアは釘で打ち付けられて開かなかった。仕方なく先ほどのショップに戻りトイレが使えなかった旨を話すと
「トイレは駅までいかないとないんです。」と言われ
「この子がうんちと言うので、キャンプ場のトイレ借りる事できませんか?」と急を要する事を告げる。すると
「使えないんですよ。」という返事。 結局、車に乗り込み大急ぎで近場のトイレを探したのだが、生理現象、故に弟が気の毒だった。
「あのショップでカヌーは借りたくない。」と私が言うと
「1時間4千円。これは買った方が良いって事だ。お前のうんちのおかげで決まり!」
と父さんが笑った。迷いは消えた。たった10分で結論が出た。単純な家族なのだ。 つづく ( by Yoshiko )