森のケーキ屋さん
 
 我家の子供達は幸せだと思う。
親が素晴らしい訳ではなく何か特別なものを与えられているからでもない。ただ、ここ村営住宅の建ち並ぶ、この地区には幅広い年齢層の気の会う友達が沢山居て、日没前の音楽が鳴るまで、子供達だけで、遊び続ける事が出来る。今の時代にあってかなり贅沢な環境で育っているからだ。
 6歳の娘のこの土曜日は朝9時に村の太鼓教室に行き、
子供達だけでそろばん教室に移動、そして歩いて1時に
もどるとご飯を食べ早々に外に出て遊び始めた。
この日は6年生のおねえさんが遊びもリードしてくれた。
「お客さんそろそろ来て下さい」と呼ばれて行ってみると、
「今日は森のケーキ屋さんです。」とピンクのハナミズキをあしらったものから、小麦粉をホワイトチョコの様に
仕立てたもの(先日古くなってしまったものをあげた。)
など、本当にケーキが食べたくなってしまうほど、
美味しそうなものばかり。各家のお母さんが呼ばれ、食べるまねをすると子供達は満足し、出来たものをガーデンテーブルに残し、一晩たぬきさんの為に残すと言い、ママゴト道具をしまう。
 それからは各々自転車に乗りがんがんと走り回る。ここは知らない車は滅多に来ないし、住民もスピードをおさえて来るので安心な場所なのだ。結局この日は、7時近くまで帰ってこなかった。どこかで声がするし、何時ものメンバーだと安心で、どこの親達も出て来ない。土曜日だから、放っておく。
 充実の一日と言いたげに8時に眠る娘である。これが子供の本当の幸せというものではないかと思う。
                  (  by  Yoshiko )
 
ヒメジオン日誌
2007年5月15日火曜日