書をたのしむ
 
 2年生になった娘と一緒に書道を始めた。白い紙に向かい筆に墨を含ませて文字を書く。実に30年ぶりの事だ。大人ばかりの集まりで数名が自主的に真剣に書に向かう会である。指導してくださる先生も時折声をかけて下さる以外は見まもる方が多い。
そんな集まりに娘と4才の弟を連れて行く。
 娘は初めての書道をすんなり受け入れ、鉛筆では分らなかったはらいやはねのを筆を通して理解した。落ち着いて書き、広げた新聞紙に何枚も並べると先生が朱の文字で直してくれて
「嬢ちゃん、初めてなのにうまい、うまい。」
と、声をかけて下さった。それだけでもう気分揚々、すっかり書道が気に入ったようだ。
 さてその間、弟は何をしているかというと持参した
スケッチブックに筆に墨を付けひたすら消防車を何枚も描いていた。といっても4才、1時間もすると
「かあさん......あきた....」とぽつりと言い皆の笑いを誘った。
するとこちらも少々飽きた姉の登場、用意してあるおやつをもって休憩に連れて行ってくれる。
次の時にはこの墨絵に絵の具で色を塗った。なかなか
かっこ良く出来た。この時も1時間ぐらい静かに取り組んでくれた。そして併設されている図書室に行って
しばらく本を選んでいてくれた。
 集中出来ない母ではあるが、書道をしていると心が穏やかになるようで、初めて書く臨書という文字を手本を見ながら丁寧に綴る。他の方々も黙々と自らの作業に打ち込む。
 大人達が真剣に何かに取り組む姿を見、娘はそれを当然
の場の雰囲気として受け止める。これは娘にとって貴重な
経験だと思う。
そして娘の存在が母の生活に幅を持たしてくれているのも事実である。
共に何か出来るのも今のうちだけか。
                    ( by Yoshiko )
 
 
ヒメジオン日誌
2008年5月15日木曜日