除夜の鐘
 
 
 明けましておめでとうございます。
 小川村で年を越すのは今回が2回目。4年前は弟がお腹にいて、早々に皆で眠ってしまった。
でも今年はお寺のおばさんに「紅白が終わったら鐘を付き
始めるから....並んだ人に順番に付いてもらうんだよ。108回以上なら幾つでも構わないから...」と聞いていたので、子供の限界が来て皆眠った後も、防寒用のスキーウエアを着込んで時を待った。
 外は星が見え、すべてがパリンと凍っていた。神社の明かりを目指して歩く。
いつもの近道の階段を登ると、目の前の参道の両端が幾つもの蠟燭で縁取られていた。揺らめく明かりの真ん中を進み、しめ縄の下をくぐる、階段を登っておさい銭を
チャリンと投げた瞬間に1つめの鐘が響き渡った。
 鐘付き堂の前にはすでに5〜6人が並び順番に鐘を付いていた。おばさんはその横で何も言わずにこにこと立っていた。手にはカウンターを持ち鐘の数だけはしっかり
数えているらしかった。
私も列に加わった。ゆっくり縄を引き、鐘の揺れとタイミングを合わせ、思いっきり打ち付けたはずなのに、なんだか情けない音がした。打ち終えた人はすぐに列の最後に並び直した。何度か打つ内に人々が集まり、打ち手も充分
になった。
鐘を付く人々の様子を暫く見てから、神社に戻った。するとテントの前でおでんと甘酒を頂いた。周りの人々も、もくもくと湯気を立てながらおでんを頬張っていた。
知り合いに会い、新年の挨拶を交わした。小さな村の人々の集いはとても居心地の良い空間を作りだしていた。
家に戻ってからも時々思い出した様に2時頃まで鐘の音が続いた。おばさんはまだカウントを続けているの
だろうか?夢の中そんな事を思った。
来年は家族と来れるといいな。  
                                               
                  (by Yoshiko)  
 
 
 
 
ヒメジオン日誌
2007年1月12日金曜日