以前「新しい自転車」と言うタイトルで娘の自転車の
事を書いたが、その続編である。
新しい自転車で団地内をぐるぐる走り回った娘は、ターンにも磨きがかかり、次第に外の世界を走りたがった。
私は近くの田んぼ道まで小走で付いて行き、稲の向こうに見え隠れする娘の姿を目で追って、大声で車に注意せよと叫んだり、工房までの道のりを車でついて行ったりもした。
その頃父さんは夜毎、娘と一緒に走ってやれる事を口実にヤフーオークションなんかで自分の自転車を探していた。坂道の多いこの土地で新品を買ってもし乗らなかったら勿体ないと娘の自転車よりも予算をしぼった。
ある日娘と同じルイガノのオレンジの自転車が届いた。
小ぶりなマウンテンバイクで嬉しい事に私も無理なく乗れるサイズだった。
そして父さんは朝、弟をサドルに座らせると左のペダルに乗り立ちこぎで走り出す。すると右のペダルが短い弟の脚の先に、ピタッと張り付くように上がる。そして2人は坂を下って行く。保育園バスに一直線だ。
父さんは弟を降ろしバスに乗せると、ゆっくりと坂を登って工房に向う。
運動不足解消と省エネを兼ねて清々しい朝の里山を駆けて行く。
そして昼、食事をしに家に戻る時には夏の太陽が容赦なく照りつけた。走っている時は感じない暑さも家に入ったとたんに汗が噴き出す。
だから食後は原付バイクに変えて出直す。すると夕方は
私が乗る番である。登りきれなかった坂を少しずつ克服し、乗り馴れてくると気持ちがいい。
友達と遊べなくて腐っている娘を連れ出して一緒に近所を1周すれば、汗をかいて坂を上り気分も変わった娘がそこにいる。言葉で慰めるより効果てきめん。
自転車が家族みんなに良いこの頃。
( by yoshiko )