仕事が一区切りした父さんと子供達を連れて恐竜公園へ行った。
梅雨の晴れ間の日曜日。子供達は久々の遠出におお喜び。車を停めて歩き出すと緑の中にティラノザウルスが現れた。
ちょうど4年前娘は父さんと2人で来て恐竜が恐くて泣いて側に寄れなかったその公園で、同じ年を迎える弟は姉に手を引かれ恐竜の中に入ったり、滑り台をしたり。
でもすぐに、大きなポプラの木の下で横になっている父さんの元へ戻って行った。
そこで姉だけを誘って公園内の探索に出かける。白亜紀から始まった恐竜はジュラ紀、三畳紀と小型化し、そこからはフィールドアスレチックの点在する登りとなった。娘はそれらをこなしつつピョンピョンついて来るがこちらは息が荒くなり汗がにじみ出てくる。
このまま行けば動物園に通じているはずだった。引き返そうかと思った時に見晴らしの良い展望台に着いた。長野の市街地が一望できる。
「すごいねー。ここどこ?つかれたねーやすまなかったもんねー。」
と娘は余裕顔。ベンチに座わると吹き抜ける風の気持ち良いこと。
娘が生まれる前はよく山へ行った。体力も筋力も気力もあったものだ。今は子供とハイキングにも行けそうも無い。
悔い改めなければ。
戻ると弟は寝ている父さんの横に座わったまま。そして姉と母の帰還を喜んだ。
ようやく父さんの出番。
私はゴロリと横になるとポプラの枝ごしに青い空を見上げ、キラキラ揺れる葉の音を聞いた。来て良かったなと思った。
その気分は夜までは続かなかったけれど。
つづく (by Yoshiko )