再会
 
 この夏には2組の懐かしい友人たちの来訪がありました。
 1組目の夫婦は10年も前にタイの北部のメコン川の近くで出会いました。私たちのニュージーランドから始まった旅の終わりのタイで、デイパックを背負いながらメコン川沿いの村を、小さな乗り合いバスで移動しながらのんびり旅していた頃の事です。
私たちはメコン川を見下ろせる部屋に泊まれる旅社(中国人の経営する宿)はないかと探していて、とあるゲストハウスに居た2人に知らないかと英語で尋ねました。それが
この2人でした。
ようやく見つけた安宿の部屋からは茶色く濁った水が滔々と流れるメコン川が見渡せました。対岸はラオスでしょうか。岸辺には畑があり、裸の子供たちが泥まみれで遊んでいました。
日本人もドイツ人もいない、知らない言葉の響く宿でした。
村の食堂に行って粉ピーナツののった焼きそばを食べていると、さっきの2人ずれが食事してるのが見えました。
それからというものいろんな村で何度も会いました。
その度英語で挨拶をしました。ある時日本人同士とわかり
「なんでやねん、にほんじんやんか!」と男の方が叫びました。私たちは彼を日本人女性を引っ掛けたタイボーイと思っており、向こうは私たちを「韓国人か?」と思っていたのだそうです。
同じようなルートを旅していたので、時には同じ宿に泊まりました。日中、私たちは近所の散策に余念がないのに対し、2人はどうでも良いような事を日がな一日論じ合うという風で、それぞれのスタンスを邪魔する事も無く過ごし、正月を共にしてからそれぞれ旅を続けて コ.サムイと言う島で再会しました。
シュノーケリングをして毎日同じ宿で昼ご飯を食べ、ソンタムと言う青パパイヤの漬け物をおやつにし、昼寝をし、散歩をして、夕焼けを見ながらビールを飲み、そして日本に戻って来ました。
暫くして互いに結婚して、子供がいるようになりました。
ほんの短い時を共にしただけの2人とは今でも交友があり、今年も遊びに来てくれました。
 
 もう1組の御夫婦は友人と言うのを、はばかるくらい年上の方々です。でもこの女性ぬきでは北海道時代の事は語れません。Kさんとは冬山登山教室で知り合い親しくなり、共に雪の旭岳を登り、夏には私たちと3人でトムラウシに登り、春の三段山でスキーを楽しみました。今となっては本当に貴重な時を共に過ごさせてもらいました。
当時、雄大な北海道の山々が近くにありました。そして子供のいなかった私たちは本当に自由だったものだとしみじみ思います。
 最後に「お二人の子育ての様子を拝見出来て本当に良かった。」と言ってくれました。こちらこそ、遠方より尋ねてくれてありがとう。素晴らしい想い出をありがとうございました。
 かけがえの無い時を共有した人とは、たとえ距離が離れても時が過ぎたとしても、繋がっていれるものだと思えた
2007年夏でした。     (  by  Yoshiko  )
 
 
 
 
 
 
ヒメジオン日誌
2007年9月20日木曜日