あんず
 
 友人が市場であんずを手に入れて届けてくれた。
去年頂いたあんずのシロップ漬けが美味しくて
ぜひ私も作りたいと頼んだのだ。
市場から入荷の連絡をもらってすぐとりに行ったという
あんずは新鮮で傷も無い。薄いオレンジ色で優しい手触り。
キロ350円という安さも嬉しい。さっそく子供たちと
一つづつ食べてみた。
生食用ではないとは言え、すっぱいーーーー。
「もしこれが何かの間違いで梅の実だったら、私たちは
死ぬかもしれない。」と、母親のフキツナ言葉にもめげず
種が3つ皿に残った。いやしい親子だ。
 梅雨のさなかの午後のキッチンは熱気を帯びた。
3キロの半分をシロップ漬け、残りをジャムにした。
ぷかぷか浮いているあんずのシロップ漬けのビンと、
見るだけで口の中が酸っぱくなるジャムのビン。
作った保存食のビンを眺めていると、こんなにも
充実した気持ちになるのは、生活に根ざしたDNAの記憶のせいだろうか。             ( by Yoshiko )
 
 
ヒメジオン日誌
2007年7月4日水曜日