男どうしの2人旅
 
「この前の展示会の注文の製品を納品がてら、お世話に 
 なっているお店にも挨拶に行って、週末を横浜で過ごし 
 て来る。」と、父さんが言った。
「週末は姉の活動予定で一杯。弟だけでも連れてった  
 ら。」
半分冗談で言ったつもりだったのに、弟は早速におもちゃをまとめ、
「荷物。にもつ。よこはま。よこはま。」と喜ぶ。
保育園でも
「お父さんのお仕事のお手伝いに行く。」と吹聴し
翌日の金曜日、保育園をさぼって行ってしまった。小学生の姉はさすがに学校を休んで行く訳にはいかないと、羨ましさ一杯で諦めた。
 途中で浦和のお店に御挨拶。これにも同行。父さんが
お店の人とお話をしている間、ドイツ製の高級おもちゃで遊び、ちゃっかりお昼ご飯までごちそうになったらしい。
中華料理の上に乗っている、香菜(コリアンダー)を
むしゃむしゃ食べ珍しがられて、父さんには
「お汁を残しちゃいけない。」とチェックを入れた。
横浜の家ではおじいさんに父さんの働きぶりを報告。
「とうさんはウチではオレ、っていうけど、今日行ったお店では自分の事をボクっていっていた。」と。なかなか鋭いではないか。
滞在中は実に聞き分け良くご機嫌で過ごした。おばあさんは優しいし、おいしいものもでてくる。なにせボクはお父さんのお仕事について来たんだから。
帰りの道中、車の助手席で父さんと2人きり男同士語らったらしい弟は、たった3日後何かちょっと変って帰って来た。
戻るとすぐ補助輪が外れたばかりの自転車に自らまたがり
キコキコこぎながら
「父さん、見て、見て」と叫んでる。父さんと何かを共有したがっている。
「うん、男になって帰って来たな。」 ( by Yoshiko )
 
 
 
 
ヒメジオン日誌
2008年6月1日日曜日